二重被爆者の山口 彊(やまぐち つとむ)さん、逝去 ~ サービス提供責任者 N ~

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  2010/01/18 10:41
先日、某報道番組にて、
はじめて「二重被爆者」として認定された山口 彊(やまぐちつとむ)さんが、
今月4日、胃がんのため93歳で亡くなられたことを知りました。


1945年、出張で広島に滞在中だった山口さんは、8月6日に被爆、
命からがら家族のいる長崎へ戻りましたが、3日後の8月9日、同地で再び被爆されました。

山口さんが自らの被爆体験を語り出したのは晩年になってからでした。

被爆の影響で左耳が不自由ではあるものの、
「自分は重い被爆をした人たちと異なり、傷も残っていないので」と考え、
積極的に人前に出ることはありませんでした。

しかし、2005年に次男をがんで亡くしたことをきっかけに、
「二度も被爆してなぜ生きているのか。伝えるために生かされているからだ」と、
2006年に記録映画「二重被爆」に出演、自らの体験を語り始めました。

以後、亡くなる直前まで核廃絶を訴え続けました。


昨年12月、病床の山口さんをアメリカの映画監督ジェームズ・キャメロンさんが
訪問しました。
二重被爆者に関する映画化構想を抱いていると聞くと、
「私の役目は終わった。後はあなたに託したい」と固く手を握り、
また、キャメロン監督は「忘れ去られた事実を本当に再現する映画になるでしょう。
山口さんのバトンを引き継ぐのは名誉なこと。最善を尽くします」と語りかけたそうです。


世界でも稀有な体験をされた山口さん。

生きている間に核廃絶はかないませんでしたが、
その遺志が確実に引き継がれ、穏やかに旅立たれたことに、
深い安堵と感動を覚えました。
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